フリーランスになる際に必要な手続きがあります。
目次
フリーランスになる前に準備しておくべきこと
審査が必要となるものは済ませる
会社員と比較すると、フリーランスは社会的な信用度が低くなりやすい傾向にあります。例えば、会社員であれば当たり前のはずのクレジットカード申請やローン契約、不動産契約がフリーランスになると審査が通りにくくなる場合があります。 そのため、社会的信用が必要となる契約が必要な方は、独立する前に済ませておくことをオススメします。 特に注意したいのが、必要なときにお金を借りるのも難しくなることです。中長期的に支払いが必要な場合は、ローン計画を見直しておくことも必要でしょう。
- クレジットカード
※フリーランスでも入れるクレジットカードもありますが、入りたいカードがある場合は事前に契約しておきましょう。 - ローン
- 不動産契約、マンション契約、住まい契約
必要な書類を元の会社に請求する
フリーランスになった後に、以下の書類が必要になります。事前に元の会社に発行をお願いしておきましょう。
- 退職証明書
※退職証明書は、会社を退社後、会社が任意で発行する書類です。
健康保険資格喪失証明書の発行には時間がかかるため、先に退職証明書を発行してもらいましょう。 - 雇用保険資格喪失証明書(雇用保険被保険者資格喪失確認通知書)
※この雇用保険被保険者資格喪失確認通知書は職安(ハローワーク)経由で、本来会社が必ず発行しないといけない書類です
手続きに時間がかかるため、受け取るのに時間がかかります。 - 健康保険喪失連絡票
※国民健康保険に切り替える際に必要です。
※何らかの理由でこの書類を会社から発行して貰えない場合は、
お近くの年金事務所で、代わりの「健康保険・厚生年金保険資格取得・資格喪失確認通知書」を発行して貰うことができます。
ただし、年金事務所の窓口で発行には1時間程かかります。
屋号を考える
屋号を付けずに個人名で活動している方もいますが、フリーランスとして屋号を持つ予定なら、会社を辞める前に決めとくのをおススメします。
後からも変えれますが、開業届けを出す際に必要でありますし、「これだ!」と思って付けた屋号が、既に使われていたり、親しい人に伝えた際にに何らかの指摘を受けて再度考え直す必要がでてくることがあります。そのために、早めに考察した方が良いです。
- 同じ地区で他に使われていないこと
- 他の人が言い易いもの or 覚えやすいもの
- 大手と同じ名前、○○株式会社など、使えない会社名でないかの確認
- 占いを信じる方は、トータル字画数も考慮
※おススメはトータル字画数が、13画、16画、21画などであること
会社を辞めてすぐに行うこと
健康保険、年金の切り替え
会社員を退職したあとは、健康保険・年金を切り替える手続きが必要となります。
国民健康保険への切替は、退職後14日以内に行う必要があります。市町村役場で手続きを行います。
年金は、会社員時代の厚生年金を脱退し国民年金に加入します。こちらも国民健康保険と同じく市町村役場で手続きを行います。
開業届け、青色申告承認申請の手続きの提出
フリーランスで活動していく上で出しておきたいものが「開業届」です。
また、税金を安くするために 青色申告を考えている方であれば、「青色申告承認申請の手続き」も必要です。
管轄の税務署に提出します。
確定申告が複雑になりますが、白色申告ではなく、青色申告にすることで節税対策になります。
開業届は必ず出さなければならないものではありませんが、青色申告する場合は、必須となります。
また、開業届を提出しておくことで小規模企業共済に加盟できるようになったり、
屋号名を使って口座開設ができるというメリットもあります。
提出が面倒という方もいるでしょうが、本格的に活動するのであれば出しておきたい書類です。
※確定申告には「白色申告」「青色申告(単式簿記)」「青色申告(複式簿記)」の3つの申告方法があり、それぞれ控除額が異なります。
単式簿記の場合10万円、複式簿記なら65万円の控除を受けることができます。
控除額が大きいものほど作業の手間が大きくなります。
なるべく早くに行っておいた方が良いこと
仕事用の銀行口座を用意する
プライベートと事業用の口座を分けておかないと、どちらのために購入したものか分かり難く、帳簿付けの手間が増えてしまう原因でもあります。ただでさえ慣れない作業で面倒にも感じる経費入力を簡単にするためにも、事業用の口座を用意しておきましょう。 事業専用とすることで、後でおこなう作業がシンプルになります。開業届の提出が終わったらすぐに用意しておきましょう。
・三井住友銀行
https://www.smbc.co.jp/kojin/open-account/
書類の準備をする
請求書、見積書、納品書といった書類関係です。テンプレートを予め作っておくことで、いざ必要となったときに素早く作成することが出来ます。 ※自作するのが難しいという場合には、無料で公開されているテンプレートをダウンロードして使用するのも一つの手です。
時間を作って探しておきましょう。
全て無料!契約書のテンプレートがダウンロードできるサイト17選
備品の準備をする
・屋号、事務所住所が入った印鑑
・封筒、切手類
・デスク周り用品 (机、椅子、パソコン、プリンター、筆記用具など)
・会計ソフト、確定申告用のソフト ※初めから導入を考えておきたい
仕事用のメールアドレスを用意する
多くの方が独立前から個人のメールアドレスをお持ちかと思いますが、
本格的に業務を受けいくのであれば個人用とは別に仕事用を準備しましょう。
Gmailをはじめとしたフリーメールでもメールアドレスが作れますが、
信頼性を高めたいという方には独自ドメインでのメールアドレスがオススメです。
名詞を作る
フリーランスとして、人に会うことが多い人は名詞は作っておきましょう。
仕事依頼を受けるためにも、まずは人脈づくりを進めていかなければなりません。
どこで誰と知り合うか分かりませんので、すぐに名刺を渡せるように常に持ち歩いておきます。
自分のホームページ(ポートフォリオサイトなど)を作る
ポートフォリオサイトは独立してからでも作ることが出来ますが、いざ仕事依頼を受け出すとなかなか時間が取れなくなり後回しになってしまいがちです。余裕を持って行動するためにも会社員時代に進めておくことをオススメします。 また、ポートフォリオ以外に技術系ブログを作るというのも一つの手です。知識アップにも繋がりますし、見ている人にアピールすることもできます。自分のことを知らない人に実績、スキルを知ってもらい利益に繋げるためにも、自己紹介できるポートフォリオ・ブログを用意しましょう。
https://ferret-plus.com/4047
SNSに登録する
広く情報発信することで、自分の業務内容を知ってもらったり、新たな出会いに繋がることもあります。強力な営業ツールになりますので、フリーランスなら利用しない手はありません。 もちろん、自分からの発信だけでなく様々な最新情報を受け取るのにも役立ちます。
https://ferret-plus.com/4047
個人事業主向けの効果的な節税対策
https://freelance.levtech.jp/guide/detail/8/
まとめ
フリーランスは会社に属さず「自分で自由にできる」といったイメージもある反面、
営業から経理まで全て自分でこなすという大変さもあります。
フリーランスになることを考えるのであれば、
良いスタートを切るためにも事前準備は済ませておきましょう。
ご紹介した項目は基本的なものですが、
意外に後回しになってしまうものも多いので、
今からフリーランスになるという方は
これを参考に準備を進めてみてはいかがでしょうか。